2022年06月17日

今年も川柳で旅気分♪福岡空港川柳コンテスト2022　結果発表！

福岡空港では、今年も川柳コンテストを開催いたしました。
テーマは「海外旅行」。

応募総数1,317句と、たくさんの作品が寄せられました。ご応募いただきました皆さま、ありがとうございました。入賞作品30句が決定いたしましたので、発表いたします。

また、当コンテスト審査員である全日本川柳協会常任幹事　梅崎流青先生より、コンテストへの総評、グランプリ・福岡空港長賞・福岡国際空港賞・審査員特別賞への選評をいただきましたので、あわせてご紹介いたします。

梅崎流青氏　総評

今回の福岡空港川柳コンテストのテーマは「海外旅行」。
福岡県はもとより全国各地から1,317の応募数。

新型コロナウイルスに「閉門蟄居」を余儀なくされたこの三年。
まるで直線状の糸で地上に留め置かれた風船の空への希求、という思いの川柳作品も多く寄せられた。

〈コロナ後は密に使うぞパスポート〉〈準備よし後はコロナが終わるだけ〉に足踏みをして
「進め」の笛の合図を待つ旅行者の心情が綴られる。
人は未知なるものに強いあこがれを抱く。それは「より高みを目指す」という人間本来の欲求によるものだろう。
それを解決する一つの手段として「海外」は最も有効な手段の一つ。

〈海外で大人になった君を見る〉若鮎は汽水域を経て上流を目指しながらたくましくなっていく。

〈異国での多様な風を感じたい〉本の活字よりこの目で確かめる「海の色、風のいろ」である。

〈海外で日本を思い味噌スープ〉そして海外で日本の伝統文化を見直す機会を与えてくれるのもまた異国の空の下。
母の味噌汁に馴染んだ舌が日本を恋しがる。あの味はもう文化そのもの。海外で知る日本再発見の旅も珍しいことではない。